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「音鉄(おとてつ)」とは、鉄道にまつわる音を収集・鑑賞する楽しみ方のことです。走行中の電車や列車の走行音、駅で流れる発車メロディ、車内アナウンス、さらにはVVVFインバータ音やモーター音など、鉄道特有の音には多彩な魅力があります。写真や動画とは異なる“耳で味わう鉄道体験”として、近年人気が高まっています
音鉄の楽しみといえば、やはり電車や列車の走行音です。線路の継ぎ目を通過する「ガタンゴトン」というリズムや、トンネルに入った際に響き渡る重低音は、路線や車両によって異なる表情を見せます。同じ車両形式でも線路の状態や区間によって音色が変わるため、比較して聴き分けるのも魅力の一つです。録音する際は、窓際や車両後方に位置取りすると走行音をクリアに収めやすいでしょう。
駅で耳にする発車メロディも、音鉄に欠かせない収録対象です。多くの都市部の駅ではオリジナルの楽曲や地域にゆかりのあるメロディが採用されており、聴くだけでその土地を思い出せるほど印象的です。短い時間の中で流れる旋律は録音の難易度も高いですが、駅ごとの個性を記録できる貴重なサウンドです。録音する際はスピーカーの近くに立ち、周囲の雑音を避けてスタンバイするのがコツです。
車内や駅構内で流れる自動放送も、鉄道らしい雰囲気を演出する大切な要素です。路線ごとに声のトーンやイントネーション、表現方法が異なり、外国語アナウンスが加わると旅気分も一層高まります。録音する際は、混雑の少ない時間帯や場所を選ぶとクリアに残しやすくなります。列車の走行音と合わせて収録すれば、その時の乗車体験を丸ごと音で保存できます。
鉄道車両には、機械特有の音が数多く存在します。発車時に響くVVVFインバータの独特な電子音や、停車中に聞こえるコンプレッサーの動作音などは、車両ごとの個性を感じられる要素です。特にVVVF音はメーカーや世代によって大きく異なり、音鉄ファンの間で人気の録音対象となっています。これらの音を丁寧に収めることで、鉄道技術の進化や時代ごとの特徴を音で記録できるのも大きな魅力です。
音鉄する際、どうしても良い音を録りたいが為に周囲が見えなくなりがちですが、列車の安全運行を確保したり、周囲に迷惑をかけないためにルールやマナーを守る必要があります。
「自分一人くらいなら大丈夫」は絶対にNGです。ルールを守ることで、誰もが気持ちよく音鉄を楽しめる環境を守り、将来にわたって鉄道イベントが開催され続けることにつながります。
音鉄の基本機材といえば「レコーダー」です。電車や列車の走行音や発車メロディを高音質で収録するためには、録音レベル調整や外部マイク接続ができるレコーダーが便利です。小型タイプから本格的なモデルまで多彩に揃っているので、用途や予算に合わせて選ぶことが音鉄を楽しむ第一歩になります。
音鉄で電車や列車の走行音を臨場感たっぷりに残すなら「マイク」が欠かせません。バイノーラルタイプや指向性マイクなど種類も豊富で、録音したい環境や音の狙いによって最適なものが異なります。自分のスタイルに合ったマイクを選ぶことで、音鉄の魅力をさらに引き出せます。
※ホーム上での使用はお控えください。
音鉄といっても様々な音の楽しみ方がありますね。自分のピッタリの楽しみ方を見つけて、音鉄向けの鉄道イベントに参加するのもおすすめです!