ラストランが近づく「寝台特急カシオペア」の車内設備や鉄道イベントを徹底解説!

ラストランが近づく寝台特急カシオペアの車内設備や鉄道イベントを徹底解説!

1999年から2015年まで運行されていた寝台特急「カシオペア」は、現在団体専用列車「カシオペア紀行」で運行されているほか、JR東日本のEcサイト「JRE MALLチケット」では、カシオペアを牽引する機関車の撮影会や、入換見学イベント商品が発売されています。 ここでは、寝台特急カシオペア号の歴史を振り返るとともに、E26系客車カシオペアの魅力、寝台特急「カシオペア」の車内設備、JRE MALLイベントについてご紹介します。

寝台特急「カシオペア」とは?

ラストランが近づく寝台特急カシオペアの車内設備や鉄道イベントを徹底解説!

寝台特急「カシオペア」は、1988年から上野駅~札幌駅間を運行していた寝台特急「北斗星」からさらなる高水準のサービスを提供するフラグシップトレインとして、寝台特急「カシオペア」専用のE26系客車を製造し1999年に運行を開始しました。 全客室がA寝台個室であり、従来の寝台特急とのサービスの異なりから、人気の高い寝台列車でした。

    【牽引機関車】
  • 上野駅~青森駅間:EF81形電気機関車 1999年~2010年、EF510形電気機関車 2010年~2016年
  • 青森駅~函館駅間:ED79形電気機関車 1999年~2016年
  • 函館駅~札幌駅間:DD51ディーゼル機関車 1999年~2016年
尾久駅を通過する寝台特急「カシオペア」EF510形電気機関車

1999年の運行開始以来、上野駅~札幌駅間を運行してきた寝台特急「カシオペア」でしたが、北海道新幹線開業に伴い、2016年3月19日(上野発)、20日(札幌発)をもって、上野駅~札幌駅間での運行を終了しました。

カシオペアの由来

寝台特急カシオペアの由来

E26系客車の車体にデザインされたカシオペアのロゴマーク。カシオペアの名称は、星座のカシオペヤ座(カシオペア座)に由来しています。

気になる車内の様子は?

寝台特急カシオペアの車内

寝台特急「カシオペア」は、オール2階建て車両になっており、編成は寝台車10両、食堂車1両、ラウンジ車1両の12両編成になっています。客室は大きく分けて3種類あり、最上級の「カシオペアスイート」は、1階が寝室・2階を居間としたメゾネットタイプと、上野寄り編成端の1部屋のみとなる平屋の展望タイプに分かれ、平屋タイプの「カシオペアデラックス」があります。

カシオペアスイート 展望室タイプ(1室のみ/1号車)

寝台特急カシオペアの車内設備_カシオペアスイート 展望室タイプ

明るいグレーと木目を基調としたエレガントで落ちついた雰囲気の室内になっており、三面ガラスのワイドな窓からは、ソファーに座りながら素晴らしい眺めを堪能できます。展望室タイプ・1室のみ/1号車。

カシオペアスイート メゾネットタイプ(1~2号車)

寝台特急カシオペアの車内設備_カシオペアスイート

1階の室内には、2つのベッドが平行に配置されており、くつろぎながらおしゃべりを楽しむことができます。

寝台特急カシオペアの車内設備

2階の室内はリビングとなっており、ゆったりとソファーに座りながら外の風景を楽しんでいただけるようになっています。

カシオペアデラックス(1室のみ/2号車)

寝台特急カシオペアの車内設備_シオペアデラックス

2階構造のメゾネットタイプと異なり、1階構造の室内にリビングとベッドがあります。1階構造の為、部屋は広く天井も高くなっています。 ソファーは3つあり、ソファーベッドを合わせるとベッドも3つになるので2~3人部屋として使うことでき、グループ利用に向いています。

カシオペアツイン(4~11号車)

寝台特急カシオペアの車内設備_カシオペアツイン

カシオペアツインは、リビング兼寝室タイプの部屋が1階と2階にあります。ソファーを倒すとベッドになり、寝室として利用できます。

寝台特急カシオペアの車内設備_カシオペアツイン

各車両(4~11号車、ただし5号車は片側のみ)の両サイドに位置する車端室タイプは1階構造になっており、2階構造のカシオペアツインより天井が高く開放感があります。このタイプには2人部屋と、エクストラ(補助)ベッドを使用すれば3人部屋として利用できるものの2タイプがあります。

カシオペアコンパート(1室のみ/4号車)

寝台特急カシオペアの車内設備_カシオペアコンパート

車椅子ご利用のお客さまでも十分に動ける広さを確保し、お身体の不自由な方でも安心してご利用いただけます。付き添いの方は、2段ベッドの上段をご利用いただけます。

カシオペア ラウンジカー

寝台特急カシオペアの車内設備_カシオペア ラウンジカー

12号車のラウンジカーは、見晴らしのよい2階に設けられています。流れゆく車窓をゆっくり楽しむことができます。

カシオペア ダイニングカー

寝台特急カシオペアの車内設備_カシオペア ダイニングカー

3号車に設けられているダイニングカーは、ゆるやかなドーム型の天井をはじめ、明るいグレーが基調のエレガントな室内になっています。

JRE MALLで発売・開催されたイベント

JR東日本のECサイト「JRE MALL」では、寝台特急「カシオペア」を牽引する機関車の撮影会や、乗車体験、入換見学イベントなどが不定期で開催されました。その一部をご紹介します。

機関車撮影会

寝台特急カシオペア 機関車撮影会 鉄道イベント

カシオペアを牽引する電気機関車の車庫である尾久車両センターでは、不定期で機関車撮影会を開催していました。カシオペアのヘッドマークのほか、北斗星や夢空間など懐かしいヘッドマークが掲出され、鉄道ファンに人気の撮影会イベントでした。

機関車見学会

寝台特急カシオペア 機関車見学会 鉄道イベント

カシオペアを牽引する電気機関車を運転する乗務員が所属する職場である田端統括センター(2025年5月現在)では、機関車の運転室等を見学、ハンドル操作等ができる見学会イベントを不定期で開催していました。憧れの運転席に座り、ハンドル操作を体験できるということで、鉄道ファンに人気の見学会イベントでした。

カシオペア乗車イベント

寝台特急カシオペア 機関車見学会 乗車イベント

団体列車として東北方面へ運行された復路の東北本線(宇都宮線)の小山駅~上野駅間を乗車できるイベントが不定期で開催されていました。短い区間をお手頃の値段で乗車できるということで、鉄道ファンや親子連れに人気の乗車イベントでした。

DD51重連+カシオペア客車連結状態見学会

寝台特急カシオペア撮影会イベント

ぐんま車両センターのDD51(842号機及び895号機)2両と尾久車両センターのE26系客車を併結した状態での編成美を見学イベントで、鉄道ファンの皆さんに見学いただき好評のイベントでした。

「カシオペア運行開始25周年YEAR」記念ツアーが2025年5月・6月に開催!

寝台特急カシオペア ラストラン

寝台特急「カシオペア」が運行を開始して25周年を迎たことに合わせ、これまでのご愛顧に感謝し、記念ツアーとして、「カシオペア紀行 仙台行き」・「カシオペア紀行 秋田行き」を団体専用夜行列車として運転します。

【仙台行き運行日】

2025年5月9日(金)、6月14日(土)、6月28日(土)

【秋田行き運行日】

2025年5月15日(木)、5月31日(土)


鉄道イベントは「JRE MALLチケット」で!

JR東日本のECサイト「JRE MALLチケット」では、撮影会や駅員体験など鉄道イベントたアクティビティ・ライブコンサートチケットなどを販売しています。JRE PONTの利用も可能ですので、JRE MALLチケットでお得にチケットを購入してみてはいかがでしょうか!

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