アートイベント「東京ビエンナーレ」

東京を歩けば、アートと出会う。
東京ビエンナーレ2025|2025.10.17〜12.14 開催

2025年秋、東京北東部を舞台に、世界7カ国38組のアーティストが街に作品を仕掛ける芸術祭「東京ビエンナーレ2025」が開催。
テーマは「いっしょに散歩しませんか?」。街を歩きながら、日常の中にひそむアートと出会い、都市の奥深さを体感する2ヶ月間です。

東京ビエンナーレ 開催概要

会期 2025年10月17日(金)~12月14日(日)
会場
  • 〇拠点展示(有料)
    • 東叡山 寛永寺
    • エトワール海渡リビング館
  • 〇展示エリア(無料)
    • 上野・御徒町エリア
    • 水道橋エリア
    • 神田・秋葉原エリア
    • 大手町・丸の内・有楽町エリア
    • 日本橋・馬喰町エリア
    • 八重洲・京橋エリア

チケット情報

前売券
(~10月16日)
一般 学生 高校生以下
2会場共通チケット
(エトワール海渡リビング館、東叡山 寛永寺)
2,500円 1,500円 無料
会期中販売券
(10月17日~12月14日)
一般 学生 高校生以下
2会場共通チケット
(エトワール海渡リビング館、東叡山 寛永寺)
3,000円 1,800円 無料
会場別チケットエトワール海渡リビング館 2,200円 1,500円
会場別チケット
東叡山 寛永寺
1,200円 500円

エリア情報

アートイベント「東京ビエンナーレ」

上野・御徒町エリア

江戸時代に創建され、2025年に400周年を迎える東叡⼭ 寛永寺。東京ビエンナーレ2025では、寛永寺本堂に加え、上野公園内の清水観音堂、開山堂、弁天堂の諸堂を拠点展示会場とします。ここでは、アーティストたちがそれぞれの「場」に対峙して生まれた展示を体験できるでしょう。さらに近隣各所では、サウンドアーティストの鈴木昭男が代表的プロジェクト「点音(おとだて)」を実施。茶の湯の「野点(のだて)」のように、屋外で⽿を澄まして感覚を開くポイントを選出します。

出展アーティスト:黒川岳、小瀬村真美、鈴木昭男、藤原信幸、森淳⼀

水道橋エリア

東京ドームシティを擁するエンターテインメントのまちとして、多くの⼈が訪れる水道橋。東京ビエンナーレ2025では、東京ドームシティ内で2つの展示を体験できます。長さ100m超のデジタルサイネージでは村山悟郎の映像作品に、また水景エリアにHogalee(ホガリー)のウォールアートに出会えるでしょう。これらは、東京ドームシティとアートの可能性の探求をテーマに、2022年から東京ドーム、東京藝術大学、東京藝術大学芸術創造機構の3者が進めるプロジェクトの⼀部となります。

出展アーティスト:Hogalee、村⼭悟郎

神田・秋葉原エリア

神田に今も残る古い建築群を会場に、東京の基層文化に敬意を払いつつ未来を考える「看板建築プロジェクト」を展開します。建物のひとつ、海老原商店では、ノルウェーのTenthaus Art Collective とバンコク、ソウル、ジャカルタ、シンガポールからアーティストが参加するThe OVEN Networkの協働による「海外連携プロジェクト」も実施。現地を拠点にトランスローカルなアクション、ワークショップ、リサーチを実施します。別の建物、角地梱包では、蜜蝋を用いた作品で知られる秋山珠里が会場の歴史を踏まえた展示で参加予定です。電気街とポップカルチャーのまち、秋葉原に隣接する外神田近辺では、サウンドアーティストの鈴木昭男が代表的プロジェクト「点音(おとだて)」を実施します。

出展アーティスト:秋山珠里、鈴木昭男、Tenthaus Art Collective and the OVEN Network

アートイベント「東京ビエンナーレ」

秋山珠里《Noli Me Tangere》
2021年

大手町・丸の内・有楽町エリア

大手町・丸の内・有楽町は、日本経済を先導してきたビジネス街にして、美術館やパブリックアートも多く、人気のショップやレストランが建ち並ぶエリアです。東京ビエンナーレ2025では、行幸地下ギャラリーと大手町パークビル1階に、佐藤直樹の「そこで生えている。」を展示します。大型のベニヤ板に身近な植物を描き、つなげていく同シリーズは10年以上進⾏中で、現在330m超に達しています。いまも伸長し続けるその様⼦を、やはり変化を続けるこのまちで体験できるでしょう。また、大手町ファーストスクエアビルの壁面には、「絵を描くことは⼈⽣を考えること」と語る大内風の大型ウォールアートが出現します

出展アーティスト:大内風、佐藤直樹

日本橋・馬喰町エリア

江戸幕府のお膝元として発展した、商業と文化のまち日本橋界隈は、昔ながらの風情を残す老舗と新しい施設が混在した、彩り豊かな風景が特徴です。東京ビエンナーレ2025では、このまちを歩き回り、点在するアートをたどる「スキマプロジェクト(仮)」が行われます。アーティスト9組による、路地の鉢植えに擬態するような作品との出会いは、まちの余白と潜在的な創造性を再発見することになるでしょう。馬喰町は、歴史ある問屋街の営みと、アートやデザイン領域の新たな動きが共存するエリアです。東京ビエンナーレでは、老舗問屋・エトワール海渡リビング館をメインの拠点展⽰会場としてアート作品からプロジェクト情報などを展⽰します。

展⽰アーティスト:
スキマプロジェクト(仮)
岩岡純⼦、片岡純也+岩竹理恵、栗原良彰、6lines Studio、鈴木真梧、寺内木香、戸田祥⼦、ミルク倉庫ザココナッツ、森靖
エトワール海渡リビング館
L PACK.、窪田望、チュオン・クエ・チー/ グエン・フォン・リン(ベトナム)、ピョトル・ブヤク(ポーランド)、渡辺英司
写真プロジェクト「Tokyo Perspective」
片山真理、SIDE CORE、鈴木理策、畠山直哉、豊嶋康子、中村政人、港千尋 海外アーティスト公募プロジェクト「SOCIAL DIVE」
ナラカ・ウィジェワルダネ(スリランカ)、カミラ・スヴェンソン(ブラジル)、マリアム・トヴマシアン(アルメニア) 、アダム・ロイガート(スウェーデン)

八重洲・京橋エリア

東京の玄関口として多様な人々が⾏き交う東京駅。同駅の八重洲口/北口(大丸東京店 入り口前)には、与那覇俊 によるダイナミックかつ緻密な絵画作品が出現します。ビジネス街として知られる一方で、骨董街・美術街としての顔ももつ京橋では、アーティゾン美術館近辺でサウンドアーティストの鈴木昭男が代表的プロジェクト「点音(おとだて)」を実施。茶の湯の「野点(のだて)」のように、屋外で耳を澄まして感覚を開くポイントを選出します。

出展アーティスト:鈴木昭男、与那覇俊

東京ビエンナーレ2025 おすすめさんぽコース6選

おすすめさんぽコース①上野~神田~馬喰町
東京ビエンナーレを凝縮!拠点をつなぐダイジェストさんぽ/所要時間 約5時間

寛永寺の根本中堂から始まる散歩コースは、歴史的建築と現代アートが響き合う特別な時間を体験できます。鈴木昭男の《点 音(おとだて)》や黒川岳《石を聴く》はいずれもその場でしか感じられない「音」がテーマとなる作品です。貴賓室、葵の間など普段は目にしない空間が舞台となり、歩みを進めるごとにアートが姿を現します。

おすすめさんぽコース②馬喰町~日本橋
路地のスキマに、「あ、ここにもアート!」を発見するさんぽ/所要時間 約3時間半

馬喰町のエトワール海渡リビング館から始まるさんぽコースは、商都・日本橋の歴史と現代アートが交わる道のりです。エトワール海渡リビング館(有料)では、6つのフロアでたっぷり作品を鑑賞し、その後写真プロジェクト「Tokyo Perspective」の豊嶋康子が撮影した戦後美術を支えた画廊跡をめぐり、さらに鈴木理策が東京の風景に向けたまなざしを共有します。
その後は日本橋の路地裏を散策しながら「スキマプロジェクト/日本橋室町・本町」を体験。路地裏の鉢植えに「擬態」しながら、都市の隙間に作品を潜り込ませている多様な作家たちの彫刻を見つけてみましょう。

おすすめさんぽコース③大手町~神田~秋葉原
大都会のビジネス街から下町へ、都市の記憶をたどるさんぽ/所要時間 約3時間半

東京駅丸の内口の行幸地下ギャラリーから始まるコースは、佐藤直樹が10年以上描きつなげてきた木炭画とその公開制作、大内風がビル壁面に描き出す大型絵画を経て、神田の優美堂のカフェで一休み。ここでは地域の記憶と中村政人の視線が交差します。
さらに神田明神で鈴木昭男の作品《点 音(おとだて)》を体験し、茶の湯の「野点(のだて)」のように、耳を澄まして感覚を開いてみましょう。万世橋では港千尋、元3331で豊嶋康子と、彼らに見出された都市の風景を味わいます。

おすすめさんぽコース④水道橋~本郷
巨大なアートと日常の街並みが交差する、対比を味わうさんぽ/所要時間 約1時間半

東京ドームシティ周辺から文京区西片、本郷エリアまでを巡る散歩コースです。東京ドームシティでは全長122mのスーパーリボンビジョンに映し出された村山悟郎の作品、Hogaleeの3人の女性の巨大な壁画作品に出会い都市のスケール感を体感。
さらに歩けば写真プロジェクト「Tokyo Perspective」で畠山直哉が東京をとらえた撮影地点が複数あり、街路や建物の間に潜む美や都市の表情を発見できます。非日常のアートと日常のまちの風景の対比を楽しむさんぽです。

おすすめさんぽコース⑤神保町~馬喰町
看板建築と大小の橋をめぐり、まちの記憶をたどるさんぽ/所要時間 約4時間

神保町から馬喰町までを巡りながら、中村政人や港千尋の撮影ポイントをたどり、街角に潜む美や視点の変化を体感できます。神谷氷店や旧角地梱包、海老原商店などの看板建築をめぐり、歴史的建物と現代アートの対比を楽しましょう。
日常の景色とアートが入り混じる街歩きの終点はエトワール海渡リビング館(有料)。さまざまな現代アートの表現をたっぷり味わえます。

おすすめさんぽコース⑤東京八重洲北口~日本橋
お江戸から現代東京へ、都市の変遷を歩いて感じるさんぽ/所要時間 約2時間

東京駅八重洲北口から日本橋エリアまでを巡る散歩コースです。東京駅八重洲北口 大丸東京店前の色彩豊かに広がる与那覇俊の作品を皮切りに、京橋彩区(アーティゾン美術館/TODA BUILDING)周辺の鈴木昭男の《点 音(おとだて)》を鑑賞。
その後、鈴木理策の光と構図に対する鋭い観察眼によって切り取られた日本橋室町・本町の風景を体感します。都会の街並みから路地裏までを歩きながら、細部に潜む美や視覚・聴覚でまちを再発見するさんぽルートです。

会期中のイベント情報

シンポジウム「新しいアートの国際協働に向けて:トランス・ビエンナーレの試み」

グローバル化や情報テクノロジーの変容、そしてアーティストの実践活動の変化によって、国際芸術展のあり方が大きく変わりつつあります。

展覧会や芸術祭は、もはや時間や空間によって区切られたものではなく、時空を超えてシームレスにつながりつつあります。アーティストやキュレーションの協働の実践は、会期中だけではなく、会期が終わった後も会場の外で継続的に続くようになってきています。

今回のシンポジウムは、こうした状況の中で、アーティストやコレクティブ、展覧会や芸術祭の新しいコラボレーションのあり方を議論します。

  • 日時:2025年10月18日(土)14:00〜17:00
  • 場所:エトワール海渡リビング館 (東京都千代田区東神田1-15-15)
  • 登壇者:
    • 毛利嘉孝 (社会学者、東京藝術大学)
    • チェ・ビンナ(ヴェネチア・ビエンナーレ2026韓国館キュレーター/ハワイアン・トリエンナーレ2025ディレクター)
    • マリーア・スヴォンニ(コンストフレームヤンデット・ノルボッテン芸術監督)
    • メチュ・ラペル(キュレーター、テントハウス・アートコレクティブ )
    • チュオン・クエ・チー & グエン・フォン・リン(アーティスト、ニャ・サン・コレクティブ)
    • 中村政人(東京ビエンナーレ2025総合プロデューサー)
  • 参加料:一般/学生 3,000円

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